【ハムスターの性格とお世話のポイント】
1. ジャンガリアンハムスター
- 性格: 温厚でおとなしい性格の個体が多く、初心者にも飼いやすい。個体差はあるが、人馴れしやすく、手乗りハムスターにもなりやすい。
- お世話のポイント:
- 単独飼育を基本とする:ジャンガリアンは縄張り意識が強く、他のハムスターと同居させると喧嘩することが多いので、基本的に1匹ずつ飼育。
- 適切な温度管理:特に冬には「冬眠」に入る危険があるため、室温を20~24℃程度に保つことが重要。寒い時期には保温対策(ヒーターやケージの保温カバー)をしっかり行う。
- 回し車やおもちゃを設置:ストレスを防ぐために、回し車やトンネルなどの遊具を設置して、運動不足にならないように工夫する。
2. ゴールデンハムスター
- 性格: 穏やかで人馴れしやすく、比較的おっとりした性格の個体が多い。しかし、個体差が大きく、気性の荒い個体も存在するので、購入前に性格をよく確認することが重要。
- お世話のポイント:
- 単独飼育が必須:特に繁殖期になると縄張り意識が強く、同じケージに別の個体を入れると激しい争いを引き起こすことがある。
- 大きなケージを用意:ゴールデンハムスターは他の種類よりも体が大きいため、ケージは横幅60cm以上のものを選び、十分なスペースを確保する。
- かじり木や運動用具を充実させる:ストレスを解消するために、かじり木や登れる木などを設置する。また、かじることで歯の健康を保つことができる。
3. ロボロフスキーハムスター
- 性格: 活発で好奇心旺盛、常に動き回っているため観察していて楽しい。しかし、人に慣れにくく、手に乗せるのは難しい場合が多い。
- お世話のポイント:
- 観賞用として飼うことを考える:ロボロフスキーは非常に素早く逃げ足が速いため、手で触れるよりも観賞用として楽しむのが向いている。
- 複数飼育に向く場合もある:他の種類に比べて社会性があるため、広めのケージと十分な隠れ家を用意すれば、複数飼育も可能。ただし、喧嘩を始めることもあるので、よく観察することが必要。
- ケージ選びに注意:小さな隙間からも逃げ出すことがあるため、ケージはすき間が少なく、脱走しにくいものを選ぶ。
4. キャンベルハムスター
- 性格: 気性がやや荒く、臆病で警戒心が強い個体が多い。しかし、慣れると非常に人懐っこくなることもある。
- お世話のポイント:
- 気長に慣らすことが必要:慣れるまで時間がかかることが多いので、焦らずに少しずつスキンシップを取ることが大事。
- 単独飼育を推奨:ジャンガリアンと同じく、縄張り意識が強いため、同じケージで複数飼育はしない方が良い。
- 噛み癖に注意:臆病なため、慣れていないときに手を出すと噛むことがある。無理に触ろうとせず、少しずつ距離を縮める。
5. チャイニーズハムスター
- 性格: 比較的おとなしく、手に乗りやすい性格の個体が多い。他のハムスターと比べて人馴れしやすく、触れ合うことが楽しめる。
- お世話のポイント:
- 木登りや高い所が好き:チャイニーズハムスターは体のバランス感覚が良く、登るのが得意。ケージ内に高さのあるおもちゃや登れる枝を設置することをおすすめ。
- 脱走しやすい:スリムな体型で狭い隙間から逃げることがあるため、ケージは金網の隙間が細かいものを選ぶ。
- 個体同士の相性に注意:社会性はやや低いため、基本的に単独飼育が推奨されるが、相性が良ければペアで飼うことも可能。
6. キンクマハムスター(ゴールデンハムスターの一種)
- 性格: 比較的穏やかで、おっとりとした性格が多い。ゴールデンハムスターの性格に似ているが、さらに優しい個体もいる。
- お世話のポイント:
- 単独飼育が基本:ゴールデンハムスターと同様に、同居は難しいため、1匹ずつの飼育が必要。
- 広いケージと多くの運動スペースを確保:ゴールデンハムスター同様、大きなケージと運動用のホイールやおもちゃを用意する。
【まとめ】
ハムスターは見た目やサイズだけでなく、性格や必要なお世話の仕方も大きく異なります。どの種類が自分のライフスタイルや飼育環境に合うかを考えて、選ぶことが大切です。例えば、初心者にはおとなしく飼育しやすいジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターがおすすめですが、観賞用として楽しみたいならロボロフスキーハムスターが向いています。
いずれのハムスターも「単独飼育」が基本ですが、特定の条件を満たせば、複数飼育も可能な場合もあります。ただし、喧嘩やストレスを防ぐためには、十分なケージの広さと隠れ家を用意することが重要です。また、性格は同じ種類でも個体ごとに異なるため、飼い主とハムスターとの相性も考慮しましょう。